中学受験を考え始めると、
「低学年のうちに何をしておけばいいのだろう」
と気になり始めるご家庭は多いと思います。
先取り学習をしたほうがいいのか。
塾は早く始めたほうがいいのか。
まわりの話を聞くほど、少し焦る気持ちが出てくる時期でもあります。
わが家でも、低学年のころから気にならなかったわけではありません。
けれど今振り返ると、早く難しいことをやるより先に、整えておいてよかった土台がありました。
この記事では、中学受験を考える家庭が低学年で何をするべきかを、家庭で無理なく整えたいことに絞って整理します。
中学受験を考える家庭は低学年で何をする?まず結論から
結論から言うと、低学年でいちばん大切なのは、先に進むことより、土台を整えることです。
中学受験を意識すると、どうしても
- 何年生から塾に行くべきか
- 先取りは必要か
- 問題集を増やしたほうがいいか
といったことが気になりやすくなります。
もちろん、早めに情報を集めること自体は悪くありません。けれど、低学年の段階では、難しい問題をたくさん解けることよりも、家で学ぶことが自然に続く状態を作ることのほうが、あとから効いてきます。
わが家でも、今振り返って強く思うのは、低学年で差がつくのは派手な先取りではなく、毎日の小さな積み重ねだったということです。
低学年で中学受験準備を始める意味は「先取り」ではない
低学年で中学受験準備を始めると聞くと、先取り学習や通塾を思い浮かべる方も多いかもしれません。
でも実際には、低学年で整えておきたいのは、もっと手前の部分です。
- 毎日少しでも机に向かえる
- 読むことへの抵抗が少ない
- 算数を嫌いになっていない
- 家で学ぶ流れがある
こうしたことが整っていると、4年生以降に勉強量が増えたときに崩れにくくなります。
逆に、低学年のうちにこうした土台がないまま学年が上がると、内容以前に「座るのがしんどい」「家で勉強するのが当たり前ではない」というところで苦しくなりやすいです。
中学受験準備は、早く難しいことをやることではなく、あとから伸びるための土台を静かに作っておくことだと思っています。
中学受験を考える家庭が低学年で整えたいこと① 家庭学習の習慣
低学年のうちにまず整えたいのは、家庭学習の習慣です。
ここで大事なのは、長時間やることではありません。毎日同じ流れで、少しでも机に向かえることです。
たとえば、
- 学校の宿題をする
- そのあとに5分だけ音読や計算をする
- 夕食の前に机に向かう
- 帰宅後の流れの中に家庭学習を入れる
このくらいでも十分です。
中学受験を考えると、「もっとやらせたほうがいいのでは」と思いやすいのですが、低学年では量を増やしすぎると逆に崩れやすくなります。
まずは、家で学ぶことが特別なことではない状態を作ること。そのほうが、後の受験勉強につながりやすいです。
中学受験を考える家庭が低学年で整えたいこと② 読書習慣と言葉の土台
低学年のうちに、読書習慣や言葉の土台を整えておくことも大切です。
国語は、すぐに成果が見えにくい教科です。だからこそ、低学年のうちに少しずつ言葉に触れる時間があるかどうかが、あとからじわじわ効いてきます。
ここで大切なのは、
- 難しい本を読ませること
- たくさん感想を書かせること
ではありません。
むしろ、
- 本が身近にある
- 読み聞かせの時間がある
- 会話の中で言葉に触れる
- 新聞や図鑑なども含めて、言葉の世界が広がる
こうしたことのほうが、低学年では意味が大きいです。
読書が苦手な子でも、まずは「本っていやじゃない」「読む時間が苦しくない」と感じられることが先です。低学年では、読めることより、言葉の世界に心地よく触れられることのほうが大事だと思います。
中学受験を考える家庭が低学年で整えたいこと③ 算数を苦手にしない流れ
中学受験を考える家庭ほど、低学年で意識したいのが、算数を苦手にしないことです。
算数は、早くから先に進めば有利になるように見えることがあります。けれど、低学年では進度よりも、算数に対して嫌な気持ちを持たないことのほうがずっと大切です。
- 間違えても責められない
- 考えることを急かされない
- 小さな「わかった」がある
- 生活の中で数や形に親しめる
こうした関わり方があると、算数は苦手になりにくいです。
わが家でも、低学年のころは「できるだけ早く」より、「考えることを嫌がらない」を優先していました。今振り返ると、その判断はよかったと思っています。
低学年で算数を嫌いにしないことは、受験準備の中でもかなり大きな意味があります。
中学受験を考える家庭が低学年で整えたいこと④ 生活リズムと学ぶ空気
意外と大きいのが、生活リズムと家の空気です。
中学受験というと勉強内容ばかりに目が向きますが、実際には
- 寝る時間
- 帰宅後の流れ
- 親の声かけ
- 家で学ぶことへの空気感
こうしたことが、かなり土台になります。
低学年のうちは、睡眠不足や生活の乱れがあるだけで、学習は一気に崩れやすくなります。逆に、生活リズムが整っていて、家の中に「少し学ぶのが自然」という空気があると、勉強は無理なく入りやすくなります。
わが家でも、特別なことをしたというより、毎日の流れを大きく崩さないことを大事にしていました。低学年では、この「無理なく回る感じ」がとても大きいと感じています。
低学年でやらなくてよかったこと・急がなくてよかったこと
今振り返ると、低学年で急がなくてよかったこともあります。
ひとつは、無理な先取りです。先に進むこと自体が悪いわけではありませんが、低学年の段階で負荷をかけすぎると、理解が浅いまま進んだり、勉強そのものがしんどくなったりしやすいです。
もうひとつは、何でも早く始めれば安心と思い込むことです。
- 塾を早く始める
- 教材を増やす
- 難しい問題に触れさせる
こうしたことは、家庭によっては合う場合もあります。けれど、低学年では「早いこと」そのものが価値になるわけではありません。
わが家でも、急いで詰め込むより、今の時期に必要な土台を丁寧に整えることのほうが、結果としてよかったと感じています。
低学年で急がなくてよかったことや、わが家が遠回りしたことは、
低学年の家庭学習で遠回りしたこと|やらなくてよかった3つにもまとめています。
中学受験を考える家庭の低学年チェックリスト
ここまでの内容を、チェックリストで整理します。
- 毎日少しでも机に向かう流れがある
- 家庭学習が特別なことになりすぎていない
- 読書や読み聞かせの時間がある
- 言葉に触れる機会がある
- 算数を苦手にしない関わり方ができている
- 間違いを責めすぎていない
- 生活リズムが大きく崩れていない
- 家の中に学ぶ空気がある
- 親が焦りすぎていない
- 先取りより土台を意識できている
全部そろっていなくても大丈夫です。低学年では、どれかひとつでも整っていくと、あとからかなり効いてきます。
中学受験を考えるなら、低学年で大切なのは「量」より「土台」
中学受験を考える家庭は、低学年のうちに何をするべきか。
その答えは、家庭によって細かくは違うと思います。でも、共通して言えるのは、低学年では量より土台が大切だということです。
- 家庭学習の習慣
- 読書習慣と言葉の土台
- 算数を苦手にしない流れ
- 生活リズムと学ぶ空気
こうしたものは、すぐに見える成果にはなりにくいです。けれど、4年生以降に学習が本格化したとき、じわじわと差になります。
わが家でも、低学年のころに整えておいてよかったと思うのは、派手な先取りではなく、毎日の小さな土台でした。
中学受験を考えるなら、低学年で大切なのは「どこまで進むか」より、「あとから伸びるための土台があるかどうか」です。焦って量を増やすより、まずはその土台を整えていくことが、いちばん自然で強い準備になると思います。
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