小学生に新聞は必要なのか?
家庭学習をしていると、一度は気になるテーマかもしれません。時事問題や読解力に良さそうだと思う一方で、「本当に続くのか」「低学年にはいつから始めればいいのか」と迷うご家庭も多いと思います。
わが家でも実際に新聞を取り入れてきましたが、続けてみて感じたのは、新聞は合う家庭にはとても良い一方で、使い方を間違えると負担にもなりやすいということでした。
この記事では、小学生の家庭学習に新聞を取り入れて感じたメリット・デメリットを、実体験も交えながら整理します。
小学生に新聞は必要?まず結論から
結論から言うと、小学生に新聞は必須ではありません。
ただ、家庭によっては、とても良い学びの土台になると感じています。特に、読書や会話の延長として使える家庭には相性がよく、低学年のうちから少しずつ触れておく価値は十分あると思います。
わが家でも、新聞を「毎日全部読む教材」として使っていたわけではありません。むしろ、最初は気になるところだけ見るもの、家庭の中で自然に目に入るものとして置いていました。
実際に続けてみて思ったのは、新聞は「読ませるもの」として使うと苦しくなりやすく、うまく使うと家庭学習の幅を広げてくれるものだということです。
小学生の家庭学習に新聞を取り入れて感じたメリット
新聞を続けて感じたメリットはいくつかありますが、いちばん大きかったのは、家庭の中に言葉や社会の話題が自然に入ってくることでした。
本や問題集だけでは出会いにくい言葉や出来事が、新聞には毎日あります。最初は意味がわからなくても、「こんな話があるんだ」「こういう言葉があるんだ」と目にするだけでも違います。
わが家では、低学年のころから朝日小学生新聞を生活の近くに置いていました。すると、子どもが自分から全部読むわけではなくても、見出しや写真を見て「これ何?」と聞いてくることがありました。そこから会話が生まれることが多かったです。
また、読解力に関しても、すぐに成績に表れるというより、あとから効く土台として意味があったように思います。短い記事を読む力、要点をつかむ力、知らない言葉に出会うことへの抵抗の少なさ。こうしたものは、積み重なるほどじわじわ効いてきます。
さらに、家庭の中で社会の話題が増えるのもよかったです。読書だけでは広がりにくい分野にも自然に触れられるので、学びが少し立体的になります。
小学生の家庭学習に新聞が合いにくい家庭のケース
一方で、新聞がどの家庭にも合うとは思っていません。
まず、文字量の多さで苦手意識が強くなる子には、最初から新聞は重たく感じやすいです。読書習慣そのものがまだ弱い段階で、新聞まで一気に入れると、親子ともに負担になることがあります。続かないと感じるときは、始めるタイミングが少し早かったというよりも、使い方が合っていないことが多いように思います。
また、親が「せっかく取っているのだから読んでほしい」と思いすぎると、新聞は急に苦しいものになります。全部読ませようとしたり、内容を理解しているか確認しすぎたりすると、子どもは新聞そのものを嫌がりやすくなります。
わが家でも、親の側が期待しすぎるとうまくいきませんでした。新聞は良いものだからこそ、つい「もっと活用したい」と思ってしまうのですが、その気持ちが前に出すぎると逆効果になりやすいと感じました。
低学年で新聞を始めるなら、まずは全部読ませなくていい
低学年で新聞を取り入れるなら、最初から全部読ませる必要はありません。
これはかなり大事だと思っています。新聞が続かなかった家庭の多くは、新聞を「毎日読むもの」「全部目を通すもの」と考えすぎてしまうのではないでしょうか。
でも実際には、低学年なら一部だけで十分です。
- 写真が目に入った記事
- 生き物や科学の話題
- パズルやクイズ
- マンガやコラム
- 子ども向けの特集
こうしたところからで大丈夫です。
わが家でも、低学年のころは子どもが食いつくページだけを抜いて、ダイニングテーブルに置くことがありました。親が「これ読んでおいて」と渡すのではなく、目に入るところに置いておく。すると、興味があれば自然に見ますし、見ない日があっても気になりませんでした。
新聞は、最初から正しく読ませるものではなく、少しずつ近づけるものだと思っています。
新聞を家庭学習に取り入れてよかった工夫
新聞を続けるうえで、わが家でよかったと感じた工夫はいくつかあります。
ひとつは、子どもが食いつきそうな部分だけを先に見せることです。全部を広げると情報量が多すぎるので、まずは入りやすいところだけに絞る。そのほうが、新聞への抵抗が出にくかったです。
もうひとつは、ダイニングやリビングなど、目に入りやすい場所に置くことです。家庭学習でもそうですが、子どもは「やりなさい」と言われるより、自然に目に入るもののほうが動きやすいことがあります。
また、親子の会話のきっかけとして使うのもよかったです。記事を読ませることより、「これ面白いね」「こんなことがあったんだね」と話すほうが、低学年には入りやすいと感じました。
高学年になってからは、また使い方が少し変わりました。受験が近づく時期には、気になる記事を切り抜いてファイルに入れたり、トイレや洗面所などに置いたりしていました。低学年のころは「身近に置く」、高学年では「必要なところを使う」。わが家では、そんなふうに段階で使い方が変わっていきました。こうして振り返ると、新聞は子どもの成長に合わせて使い方が育つ教材だったと感じています。
新聞を続けるうえで感じたデメリットや注意点
新聞のデメリットとしてまず感じたのは、たまりやすいことです。毎日届くので、読めない日が続くとすぐに積み上がります。
すると、親の側に「せっかく取っているのに」という焦りが出やすくなります。この気持ちが強くなると、新聞が学びの入り口ではなく、家庭の中のプレッシャーになってしまいます。
また、即効性を期待しすぎるのも注意点です。新聞は、1週間読んだから急に読解力が上がる、というものではありません。むしろ、ゆっくり効いてくるものです。そこを急ぐと、新聞の良さを感じる前にやめたくなってしまうこともあります。
わが家でも、「思ったより読まないな」と感じる時期はありました。でも今振り返ると、それでも家に新聞があったこと、時々でも目にしていたこと自体に意味があったように思います。
小学生に新聞が向いている家庭・向いていない家庭
新聞がどの家庭にも合うとは思っていません。続くかどうかは、教材の良し悪しより、家庭の使い方との相性が大きいと感じています。
| 向いている家庭 | 向いていない家庭 |
|---|---|
| 家の中で会話が多い | 毎日きっちり全部やらせたい |
| 子どもの興味に合わせて柔らかく使える | すぐに効果を感じたい |
| 全部読ませようとしない | 読んでいないとイライラしてしまう |
| 読まない日があっても気にしすぎない | すでに家庭学習が詰まりすぎている |
| 家庭学習の中に少し余白がある | ー |
新聞は、「真面目にやる家庭」よりも、少し余裕を持って拾い読みできる家庭のほうが相性がいいかもしれません。
小学生の新聞習慣チェックリスト
ここまでの内容を、チェックリストで整理します。
- 新聞を全部読ませようとしていない
- 子どもが興味を持ちやすい欄から入っている
- 会話のきっかけとして使えている
- 読めない日があっても責めていない
- ダイニングやリビングなど目に入る場所に置いている
- 親が「活用しなければ」と力みすぎていない
- 新聞を勉強だけの道具にしていない
- 家庭学習の中に無理なく入れられている
- 即効性を求めすぎていない
- 子どもに合う使い方を探せている
全部そろっていなくても大丈夫です。いくつか整うだけでも、新聞との向き合い方はかなり変わります。
小学生に新聞は必要?大切なのは「読むこと」より使い方
小学生に新聞が必要かと聞かれたら、私は「必須ではないけれど、使い方しだいでかなり良い」と答えます。
大切なのは、毎日きちんと読むことではありません。まずは、新聞が家の中にあって、子どもの目に入り、会話のきっかけになること。そのくらいからで十分です。
新聞は、読解力や語彙力、社会への関心につながる可能性があります。でもそれは、無理に読ませた結果ではなく、家庭の中で自然に触れられる形ができたときに生きてくるのだと思います。
わが家でも、最初からうまく活用できていたわけではありません。それでも続けてみて感じたのは、新聞は「読む教材」というより、学びの空気を広げるものだったということです。
小学生に新聞は必要か。答えは家庭によって違います。だからこそ、読むことそのものより、どう使うかを考えることのほうが大切なのだと思います。わが家の体験は朝日小学生新聞を6年間続けた結果の記事にもまとめていますので、あわせてご覧ください。
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