低学年の家庭学習で遠回りしたこと|やらなくてよかった3つ

低学年の家庭学習は、早く始めた方がよい、たくさんやった方がよいと思われがちです。けれど、実際には「よかれと思ってやっていたこと」が、かえって遠回りになることもあります。

わが家にも、今振り返ると「やらなくてよかった」と思うことがいくつかありました。
やり続けたからこそ見えてきたそんな経験でもあります。

この記事では、低学年の家庭学習で遠回りしやすい3つのことと、そこから見えてきた考え方を整理します。わが家でも失敗しやすかったポイントを振り返りながら、これから家庭学習を整えたいご家庭が、同じ回り道をしなくて済むようにまとめました。

低学年の家庭学習は、頑張るほど遠回りになることがある

低学年の家庭学習は、親が真剣であるほど、つい「足し算」になりやすいものです。
あれもやった方がよさそう、これも取り入れた方がよさそうと考えているうちに、家庭学習そのものが重たくなってしまうことがあります。

けれど、この時期に本当に大切なのは、やることを増やすことではなく、無理なく続く形を作ることです。家庭学習は、一度だけ頑張ればよいものではありません。毎日の生活の中で、親も子も大きな負担なく回していけることが大事です。

私自身も、低学年のころは「よいと言われることは、できるだけ取り入れた方がいいのでは」と考えていました。ですが、振り返ってみると、頑張ったことそのものよりも、頑張り方を間違えないことの方がずっと大切でした。

ここでは、わが家で「やらなくてよかった」と感じたことを3つに絞ってお伝えします。
反省というより、これから家庭学習を始めるご家庭が、同じように重たくしすぎないための整理として読んでいただけたらと思います。

やらなくてよかったこと① 量や教材をむやみに増やさないこと

低学年の家庭学習でまずやらなくてよかったと思うのは、量や教材を増やしすぎることです。

家庭学習を始めると、よさそうな教材はたくさん目に入ります。
基礎にいいもの、思考力によさそうなもの、書店で見つけた気になるドリル。親としては、少しでも子どもに合うものを選びたいですし、今のうちに土台を作っておきたい気持ちにもなります。

ただ、実際には、教材が増えるほど家庭学習が回りやすくなるとは限りません。むしろ、「今日は何をやるか」を決めるだけで疲れてしまったり、手をつけられない教材が積み上がったりして、親子ともに気持ちが重くなることがあります。

低学年の家庭学習では、「やっている感」があることと、うまく回っていることは別でした。結果的には、教材を絞って、少ないものをきちんと回す方が、ずっと安定しました。量を増やすことよりも、家庭に合う形に減らすことの方が大切だったと感じています。

なお、わが家では、教材が増えすぎないようにすることだけは意識していました。よさそうに見える教材があっても、今使っているドリルやテキストが終わってから考えるようにしていたので、そこは増やしすぎずに済みました。低学年では、新しいものを足すことより、今あるものをきちんと回せるかを見る方が大切だったと思います。

やらなくてよかったこと② 親がつきっきりで教えすぎること

次にやらなくてよかったと思うのは、親がつきっきりで教えすぎることです。

低学年では、まだ一人で学習を回すのは難しい場面も多くあります。ですから、親がそばにいること自体は悪いことではありません。むしろ、見守りや声かけは必要です。

ただ、親が細かく教えすぎると、その場では進んでいるように見えても、子どもが自分で考える前に答えを求める流れができやすくなります。わからないとすぐ親を見る、親が説明してくれるのを待つ、という形になると、自分で始める力や、自分なりに考える時間が育ちにくくなります。

私も、低学年のころは、止まっているとつい先回りして説明したくなりました。早くわからせてあげた方が、子どものためになると思っていたのです。

でも、教えすぎるほど、子どもは自分で考える前に、すぐ親に答えを求めるようになると感じました。

子どもの個性にもよると思いますが、低学年でも「自分で考えて答えを出したい」という気持ちは意外と強いものです。親が細かく教えすぎることは、その気持ちを邪魔してしまうこともあるのだと思います。

わが家でも、先回りして教えすぎると、素直に聞くというより、ふてくされたような反応になることがありました。今思えば、わからないことそのものより、「自分で考える余地を取られること」への不満もあったのだと思います。

そのため、何でもすぐに答えを教えるのではなく、クイズのヒントを出すような関わり方を意識するようになりました。

「ママもすぐにはわからないから、何かわかりかけたら教えてね」と声をかけると、自分で考えようとする流れが戻りやすかったように感じています。

低学年の家庭学習は、親が全部を教え込むことよりも、子どもが自分で始めたり、少し考えてみたりできる流れを作る方がうまくいきやすいと感じています。

やらなくてよかったこと③ 100点や完璧を求めすぎること

三つ目にやらなくてよかったと思うのは、100点や完璧を求めすぎることです。

低学年のうちは、比較的やさしい内容から始まることも多く、100点が続くと親も子も気持ちよく進めやすいものです。けれど、少しずつ難しくなってきたり、間違いが出てきたりすると、空気が変わることがあります。

わが家でも、100点が取れているうちは順調でも、間違いが出てくると、直しを面倒がったり、急に嫌がったりする局面がありました。特に、子ども自身が「ちゃんとやりたい」という気持ちが強いタイプほど、間違えることそのものがしんどくなりやすいように感じました。

実際、間違いが増えてきたときにしんどくなるのは、「点数が下がること」そのものだけではありません。低学年では、間違えたところを直す量が増えるほど、子どもにとってはそれ自体が大きな負担になることがあります。

わが家でも、直しが増えてくると、こんな悪循環になったことがありました。

  • 「面倒だからやりたくない」と後回しにする
  • いやいや取り組むので、急いで雑に書く
  • また間違える
  • さらに直しが増える

何度も直しばかりになると、本当に嫌になってしまうのです。

また、学校のカラーテストの点が悪かったときに、見せたくなくて隠したり、丸めてしまったりしたこともありました。子どもなりに「怒られるかもしれない」と感じていたのだと思います。こういう状態を放っておくと、ごまかしたい気持ちが強くなることもあります。

だからこそ、「点数が悪いこと」よりも、「どこを間違えたかを一緒に見れば大丈夫」と伝えることの方が大切でした。低学年では、結果を責めないことが、家庭学習を崩さないためにとても大きいと感じています。

親が無意識に結果ばかり見ていると、子どもも「間違えないこと」に気持ちが向きやすくなります。でも、低学年の家庭学習で本当に大事なのは、毎回満点を取ることよりも、安心して取り組めること、間違えても大丈夫だと思えることです。

わが家でも、完璧を求めるより、「今日も机に向かえた」「最後までやれた」「直しまでできた」というところを見るようにしてから、家庭学習の空気が少し軽くなりました。低学年では、嫌いにさせないことの方が、ずっと優先順位が高いと感じています。

低学年の家庭学習は「やること」より「やらないこと」を決める方がうまくいく

ここまで振り返ってみて感じるのは、低学年の家庭学習は、「何をやるか」を増やすより、「何をやらないか」を決める方がうまくいきやすいということです。

この記事でお伝えした「やらなくてよかったこと」を整理すると、次の3つです。

  • 量や教材をむやみに増やさないこと
  • 親が教えすぎない
  • 完璧を求めすぎない

この3つを意識するだけでも、家庭学習の空気はかなり軽くなります。

低学年のうちは、よいことをたくさん足したくなります。けれど、続かなくなる原因を減らすことの方が、結果として遠回りになりにくいように思います。家庭学習は、立派に見えることより、毎日の暮らしの中で回ることの方が大切です。

わが家の遠回りも、無駄だったとは思っていません。実際にやってみたからこそ、合わないやり方や重くなりすぎる原因が見えた部分もあります。ただ、これから家庭学習を整えたいご家庭には、同じところで苦しくならずに、もっと軽やかに始めてほしいと思っています。

低学年の家庭学習は、正しいことをたくさん足すより、続かなくなる原因を減らす方がうまくいきやすい。今はそう感じています。

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